足利整形外科 はしもとクリニック

原因

糖尿病や加齢に伴い出現 原因不明
手のひらにある手掌腱膜が肥厚化し(しこりやこぶ状のようなものができる)拘縮することで指を伸ばすことが困難になる病気です。疼痛はなくまず手のひらの屈筋腱に沿って腫瘤が出現し徐々に皮膚がひきつれを生じてゆきます。

治療

症状が進行し日常生活に支障をきたす場合には手術を行います。観血的に硬くなった腱膜を切除します。最近は侵襲が少ない経皮的に拘縮した腱膜を切離術を行ったりしています。手術後は装具やリハビリテーションを行います。

原因

親指の付け根にあるのが母指CM関節です。母指を使いすぎたり、加齢により軟骨がすり減ると関節が変形します。日常において蓋(ペットボトル等)を開ける・物をつかむ動作で疼痛が出現するようになります。

治療

保存療法は装具療法、内服・外用など。改善なければCM関節内注射(ステロイド等)を行います。保存治療では改善が乏しいものは手術療法(CM関節形成術、CM関節固定術)を行ったりします。

肘の内側にある肘部管の中に尺骨神経が通っており圧迫されることで薬指や小指にしびれが出現します。さらに悪化進行すると筋力低下が起こり小指や薬指を伸ばしにくくなったりして機能障害が出現します。

原因

加齢や骨折による変形、ガングリオンなどの腫瘤による圧迫、スポーツによる肘の酷使、神経脱臼による刺激症状など

治療

保存療法としては患部安静、内服(鎮痛剤やビタミンB12など)をまず行います。症状改善なく筋力低下が進行した際は手術加療を単純除圧術や尺骨神経前方移行術(尺骨神経を前方に移動し神経の緊張を取り除く)などが行われます。

症状

手根管とは手のひらにある骨と靭帯で囲まれたトンネルで、この中に指を曲げる腱と正中神経が通っています。手根管症候群はこのトンネル内で腱の周りが腫れたり様々な原因で正中神経が圧迫を受け、母指〜薬指のしびれや疼痛そして親指を動かす筋肉が麻痺し手の使いにくさを起こす疾患です。症状が悪化すると夜間に痛みをともなうしびれのため睡眠が妨げられます。

原因

特発性(原因不明 ほとんどのものです)
続発性 透析・屈筋腱の炎症・ガングリオン・骨折後 等

評価・治療

40歳以降の女性に多く女性ホルモンの減少が関与していると言われています。

検査では神経伝導速度を測ります。速度が低下していれば手根管症候群の診断がつきます。病気の進行程度が客観的に評価できます。

治療は初期軽度のものは装具、リハビリテーション、内服治療を行います。中等度のものはステロイド注射を行います。それでも改善しない場合長く放置しておくと親指の付け根の筋肉が痩せてきて回復が困難になることがあるため、手術を推奨いたします。

手術(手根管開放)は正中神経を覆っている横手根管靭帯を切開し神経への圧迫状態(手根管内圧を低下)を取り除き神経の回復を期待します。

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